朝から酒に酔う? 後ろめたい感じもするが、やってみると、そのシチュエーションがまた面白く感じられるもの。
仕事をどうする? 今回紹介する店は土曜日も開いているので、さすがに平日は無理という方でも体験できる。
1日の始まる時間帯から暖簾を掲げる料理屋、それも酒類を注文して何の違和感もない店。実は東京に少なからずあって、覗いてみると朝からほぼ満席だったりもする。例えば、赤羽の「まるます家」。9時から営業している大衆割烹で、鰻と鯉が名物。漫画の名作『孤独のグルメ』でも描かれていた店だから、その名を知っている方も少なくないだろう。ただ、この「まるます家」、その雰囲気はまさに男の聖地といった趣。カップルの一見客が朝一番に暖簾をくぐるには少し勇気が要る。
他にはどこがあるか。築地市場の場内はどうだろう。フライの美味しい洋食屋あり、安さに驚く江戸前鮨の店ありと、選択肢には事欠かないし、今や一大観光スポットともなっているので敷居はそう高くない。
なかでも、特にカップルにお薦めしたいのが「あんこう屋 高はし」。カウンターのみ、10席ちょっとの小さな店内に、朝早くから築地の住人たちと一般の客がひしめき合っている。屋号に「あんこう」とあるとおり、ここの白眉はあんこう煮。「こんな時間から旨いあんこうの椀を堪能できるなんて」と、まず驚かされる。あんこう煮は冬季のみで、入荷状況によっては提供されない日もあるのだが、この店は刺身や焼き物、煮物もいい。食に関連した仕事に携わるある常連客に言わせると、一線級の割烹をも思わせる魚の質と、料理の腕前。築地で働く魚のプロたちが足しげく通いつめるのも理解できる。もちろん、そのしつらいにまで街場の高級店の水準を望めはしないが、その代わり、築地場内の店らしい活気や風情を十二分に味わうことができる。
この店をとりわけ薦めたいのは、料理の注文の仕方しだいで、朝から割烹使いのできる1軒であるからだ。数あるなかから好きに選んだ刺身で一献交わす間に、焼き物なり煮魚なりに取り掛かってもらい、そのあとご飯もので締めるという過ごし方ができる。これを朝に、とは、やはり贅沢かつ不思議な時間。
この店には、ひとつだけ踏まえておきたい作法がある。料理や飲み物の注文は、席に着いて、女将さんがお茶を出したあと。混乱を避けるための約束事だそうで、店の一角の張り紙にそう記されているが、気が急いた時などうっかりしてしまう。あとは飲みすぎて迷惑な客と化しさえしない限り、初めてでもこわばることなく気楽に過ごせる。
食事のあとはBARだ。築地からタクシーを飛ばせば、10分ほどで日比谷の帝国ホテルに着く。本館の中2階にある「オールドインペリアルバー」は、午前11時30分からの営業。窓のない、ほの暗い空間だけに、時間の感覚を忘れて酔える。
外界は真昼。終電も何も気にする必要はない。
東京都中央区築地5-2-1 築地卸売市場8号棟
おおむねの予算は1人1000円強~3000円程度
TEL:03-3539-8088
東京都千代田区内幸町1-1-1
■関連リンク■
もうこんな時間! でもあわてない “深夜・早朝”でも開いている安心店
Mission Statement: Making the world more better than now We incubate small business in developing countries not only donation.
2010年9月8日水曜日
朝から酒に酔う? 後ろめたい感じもするが、やってみると、そのシチュエーションがまた面白く感じられるもの。 仕事をどうする? 今回紹介する店は土曜日も開いているので、さすがに平日は無理という方でも体験できる。 1日の始まる時間帯から暖簾を掲げる料理屋、それも酒類を注文して何の違和感もない店。実は東京に少なからずあって、覗いてみると朝からほぼ満席だったりもする。例えば、赤羽の「まるます家」。9時から営業している大衆割烹で、鰻と鯉が名物。漫画の名作『孤独のグルメ』でも描かれていた店だから、その名を知っている方も少なくないだろう。ただ、この「まるます家」、その雰囲気はまさに男の聖地といった趣。カップルの一見客が朝一番に暖簾をくぐるには少し勇気が要る。 他にはどこがあるか。築地市場の場内はどうだろう。フライの美味しい洋食屋あり、安さに驚く江戸前鮨の店ありと、選択肢には事欠かないし、今や一大観光スポットともなっているので敷居はそう高くない。 なかでも、特にカップルにお薦めしたいのが「あんこう屋 高はし」。カウンターのみ、10席ちょっとの小さな店内に、朝早くから築地の住人たちと一般の客がひしめき合っている。屋号に「あんこう」とあるとおり、ここの白眉はあんこう煮。「こんな時間から旨いあんこうの椀を堪能できるなんて」と、まず驚かされる。あんこう煮は冬季のみで、入荷状況によっては提供されない日もあるのだが、この店は刺身や焼き物、煮物もいい。食に関連した仕事に携わるある常連客に言わせると、一線級の割烹をも思わせる魚の質と、料理の腕前。築地で働く魚のプロたちが足しげく通いつめるのも理解できる。もちろん、そのしつらいにまで街場の高級店の水準を望めはしないが、その代わり、築地場内の店らしい活気や風情を十二分に味わうことができる。 この店をとりわけ薦めたいのは、料理の注文の仕方しだいで、朝から割烹使いのできる1軒であるからだ。数あるなかから好きに選んだ刺身で一献交わす間に、焼き物なり煮魚なりに取り掛かってもらい、そのあとご飯もので締めるという過ごし方ができる。これを朝に、とは、やはり贅沢かつ不思議な時間。 この店には、ひとつだけ踏まえておきたい作法がある。料理や飲み物の注文は、席に着いて、女将さんがお茶を出したあと。混乱を避けるための約束事だそうで、店の一角の張り紙にそう記されているが、気が急いた時などうっかりしてしまう。あとは飲みすぎて迷惑な客と化しさえしない限り、初めてでもこわばることなく気楽に過ごせる。 食事のあとはBARだ。築地からタクシーを飛ばせば、10分ほどで日比谷の帝国ホテルに着く。本館の中2階にある「オールドインペリアルバー」は、午前11時30分からの営業。窓のない、ほの暗い空間だけに、時間の感覚を忘れて酔える。 外界は真昼。終電も何も気にする必要はない。 東京都中央区築地5-2-1 築地卸売市場8号棟 おおむねの予算は1人1000円強~3000円程度 TEL:03-3539-8088 東京都千代田区内幸町1-1-1 ■関連リンク■ もうこんな時間! でもあわてない “深夜・早朝”でも開いている安心店
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